■ STORY ■
かつて全土を揺るがした、二つの封建領国ローディスとゼノビアを中心とする激しい覇権争い。
一時は平穏かに思えた情勢もその後100年を経過し、再び緊張が全土を包み込んでいる。
我こそはローディスの正当な後継者と名乗るファイラスと
かつてのゼノビア王家の末裔を真の王として擁立し、巻き返しを図るブリザニアの
二国が再び覇権争いを始めたのである。
かつての遺恨が今も残る両国には既に戦いを避ける手段など存在しなかった。
あれから百年の間にこの国には五行思想に基づく火・水・木・金・土の五属性を駆使した技術が発達し、
人が生まれながらにして持つ属性の他に街・武器・防具・時間など、
あらゆる物に存在する属性を最大限に活用した戦闘形態が取られるようになっていた。
先に述べたファイラスとブリザニアの二国はそれぞれ「火」・「水」の技術を磨き、
国にその属性を宿らせる事によってこの発達した世界で苦しみながらも勢力を維持してきた。
一方、二国がお互いに勢力の削り合いを続ける中、新たに発達した新属性を使う事で巨大な勢力を作り上げ、
この二国に脅威を与えるようになった新興国家が現れていた。
木のラウドルフ、金のゴルドン、土のアスメットの三国がそれであるが、
最近この三国が不気味な動きを続けている事に先の二国も不安を募らせるようになっていた。
そんな中、ゴルドンがラウドルフに侵略を仕掛けたという伝令が全国を駆け巡り、一瞬にして緊張が走る。
現在辛うじて各国のバランスが保たれているのは
各国の属性がそれぞれ別の国の抑止力となっているからであり、
それが崩れると一気に全土が戦火に包まれる可能性が生じてくるのだ。
中でも一番慌てたのがブリザニア国である。
金属性は木属性に対して圧倒的に優位に立ち、それがゴルドンのラウドルフ侵略に繋がったのであるが、
万が一ラウドルフが滅びるような事が起こると
そのラウドルフが持っている木属性に弱い土属性を駆使しているアスメットが絶対的優位に立ち、
その土属性に弱い水属性の自国が真っ先に狙われると考えたからに他ならない。
そこでブリザニア国は至急、水以外の属性を持つ兵士を募集しはじめた。
・・・続々とブリザニアに集結する火・水・木・金・土属性の兵士達・・・。
それを見たファイラス・アスメット両国も慌てて軍備を整え始め、緊迫が全土一帯に広がる。
国民の間で高まる他国に対する不信感。もう戦争を止める事は各国の権威者ですら不可能な情勢になっていた。
存在するのは殺意、脅威、そして略奪に恐怖する一般住民の姿のみ。
薔薇戦争に匹敵する大戦争の火蓋がまさに今再びここに切って落とされようとしていた・・・